2026年9月6日(土)、この時期の恒例となった関西武夫原会に出席しました。
武夫原会とは、熊本大学の法学部・文学部の卒業生で組織される団体です。関西武夫原会は、地域武夫原会の中でも、もっとも積極的に活動している団体だと思います。
昨年までと同様、法学部長としてご挨拶させていただきました。
法学部長の挨拶
法学部長の大日方です。本年も関西武夫原会総会懇親会にお招きいただきありがとうございます。1年振りではございますが、この年になりますと、こうして皆様に無事にお会いすることができたということだけで、当初の目的を果たせたように思います。
と申しますのも、すでに各所でお話に出ているように、本年7月28日の午後、10年ぶりと申しますか、熊本は再び大規模な地震に見舞われました。当日は、法学部では前期の定期試験実施期間中で、幸いと申しますが、たまたま定期試験科目がないコマ(地震発災は16時27分とのことですが)だったので直撃された試験はありませんでした。また、余震とか心配なこともあったのですが、定期試験自体は1週間後ろ倒しして実施できました。
くわえて、これも幸いなことですが、(文学部は一部被災があったようですが)法学部に関わる施設にはとくに被害はありませんでした。ただ、われわれもそうですが、熊本出身の学生の中には10年前の「平成28年熊本地震」を経験している者いて(現在は20歳くらいなので当時は10歳くらいということになると思いますが)、そうした学生の中には、「余震があると当時のことを思い出す」という者も多くいて、子どもの頃の怖い経験がトラウマのようになっている事例を見ました。熊本だけではありませんが、そのあと千葉などで降雨災害があり、こうした経験は時間がたっても癒されないということを目の当たりにしました。いずれにしましても、7月28日の地震のあとは、みなさまからもご心配をいただきました。あらためて御礼申し上げます。
さて、現在の熊本大学法学部の様子ですが、本日は、お手元に「法学部案内」(法学部パンフレット)をお配りしておりますので、それをご覧いただくと、本年度から1学年の学生定員が190名に減員されています。具体的には3頁に記載されておりますが、内訳は前期日程が130名、後期日程が25名、推薦試験が35名、全体で190名です。みなさまの頃は何名でしたでしょうか。現在、政府では18歳人口の低下をうけ、また、理系人材の養成方針を打ち出している関係で、法学部定員もさらに減員されることが予想されます。法学部定員が少なくなると、みなさまのような優秀な卒業生も少なくなってしまうということで残念だと思っております。カリキュラムは進路にあわせたコース制をとっておりますが、細かいことは置くとして、5頁、6頁、7頁と、現在の学生の様子が写真にあります。みなさまのときと比べてどうでしょうか。写真だけではわかり難いかもしれませんが、やはりZ世代の学生は見た感じカッコいい学生が多いですよね。また、そのなかには6頁下にあるようなグローバル感覚をもった学生も多くいます。なお、9頁には昨年度の卒業生の進路・就職実績があります。公務員民間半々ですが、ここ関西への就職が非常に少ないのは残念なことです。ただ、東京本社であっても、また、熊本で就職していても、なんらかのタイミングで関西で勤務する、関西に住むこともあると思うので、そうしたタイミングでこの会合に出席する卒業生が増えればいいなぁ、と期待しております。ちなみに、小さい記述で申し訳ありませんが、10頁の真ん中あたりに「1 キャリア科目」とあり、その中で武夫原会から寄附講義をいただいていることも(控え目に)記載されていただいております。
ところで、武夫原会といえば、パンフレットの付録といいますが、特典として、「熊本大学法学部卒業生名鑑」の制作にあたっては多大なるご協力をいただき、ありがとうございます。また、1958年度卒業から昨年2025年度卒業までおり、ここにおられる方のお顔も、また、お知り合いの方もおられると思いますが、これから法学部を受験しようと考えている高校生にとっても、卒業後のキャリアデザインの参考に、また、在籍高校の卒業生を見つけて励みになっているという声を聞いております。熊本大学法学部の価値をここまで高めていただき、重ねて御礼申しあげます。
また、新規事業としてご紹介したいことがあります。それは昨年度でしょうか、本学の方針の中でのことですが、法学部もネーミングライツ事業をさせていただいていて、その収入を利用して、昨年度末には「法学部ロゴコンペ」というものを実施しました。そしてできたのが、お手元のパンフレットの表紙の下の熊本大学の横にあるものです。また、最後のページというか裏表紙ですが、そこにはこのロゴのコンセプトが書かれています。ご紹介させていただくと「熊本大学法学部のロゴは、熊本大学の校章に用いられるイチョウの葉をモチーフとしており、熊大開学以来の知の継承と、熊大における一体感を表現しています。イチョウの葉は、開かれた法学書を正面から捉えた構図を示し、学問への探究心と、教育・研究活動の発展を象徴しています。上方へと広がる造形には、法学部の将来的な成長と発展への願いを込めました。配色は、熊大のコミュニケーションマークにおいて長く採用されてきた、うこん色と紫紺を用いました」。現在、このロゴ、法学部関連のもの、いたるところにつけて絶賛お披露目中です。このロゴについてもよろしくお願いいたします。
とりとめのないお話になってしまい恐縮ではございますが、法学部はこれからも卒業生のご期待にたがわぬような成果をあげてまいりますので、どうかこれからもひきつづきご支援いただけますよう、よろしくお願いいたします。

