熊本大学法学部は例年7月初旬に、福岡のホテルの一室をお借りして、熊本地区以外の九州の高校の進路指導の先生をお招きして進学説明会を実施しています。ただ、コロナ禍の昨年・一昨年は中止、今回はオンラインでの実施とさせていただきました。以下は、7月1日(金)に実施したオンラインでの説明会の際のわたしの挨拶です。実際には説明会の時間には授業があったので事前に録画させていただきました。

オンライン説明会での学部長挨拶

 熊本大学法学部長の大日方です。熊本大学法学部説明会にご参加いただきありがとうございます。本来なら先生方にお目に掛かってご挨拶させていただきかったのですが、お忙しいところにコロナ禍で熊本までお越しいただくのは申し訳ないと思い、本年度はオンラインでの開催とさせていただきました。ご理解いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

 さて、コロナ禍での熊本大学法学部ですが、この4月から一昨年・昨年よりはずっと対面授業の数を増やすことができております。ただ、1年生2年生の基本科目に関しては法学部全員が受けることが想定されているため、どうしても教室に全員が一同に会するという方法での授業が展開できておりません。ただ、その場合でも、いわゆる「ハイブリット型」の授業をできるだけ導入しております。そのため、大学の教室で授業を受けたい人は実際に大学に来て教室で対面で授業を受け、さまざまな理由によりすこし不安がある学生はその授業を同時にオンラインで受講できるようになっております。なお1年生2年生には少人数の演習系科目があります。演習系科目は3・4年生のものも含めて一昨年・昨年もできるだけ対面で実施しており、本年度も基本的には対面で実施しております。熊本大学全体としても対面授業が増えているのでしょう、キャンパス内に学生の姿が多く見られるようになっております。サークル等の活動も感染対策に注意しながらですが通常に近いものにまで戻っております。このあたりはご安心ください。

 こうしたコロナ禍ではありますが、熊本大学法学部の卒業時の進路状況は民間企業・公務員とも今まで通り堅調な成果を上げております。また、一昨年2020年度に設置したしました早期卒業で法科大学院に進学する教育プログラムである「法曹コース」も、本年3月に第1期の3年次早期卒業生5名が九州大学・神戸大学・早稲田大学・中央大学といった協定先の法科大学院に進学しております。なお、昨年度は現役といいますか4年生が在学時に司法試験の本試験に合格するという快挙もありました。このことに象徴されておりますが、進路面においても一定の成果を上げてきていることをご報告いたします。

 さて、社会はますます多様化し、社会で必要とされている能力・人材というものも今後、多様化していくことが予想されます。ただ、そうした中でも社会又は組織を秩序あるものに保つためには、一定の数のいわゆる法学部人材が必要とされ続けていくものと考えております。法学部というと、旧態依然のママのようなイメージもありますが、熊本大学法学部は社会の変化にあわせるように必要な部分は常に教育課程を見直してきております。この後、担当から詳しい説明がありますが、ご指導いただいている生徒さんに安心して進学していただけるものとなっておりますので、熊本大学法学部を進路先として是非ご紹介いただけたらと思っております。

 これをもちましてわたしからのご挨拶とさせていただきます。本日はよろしくお願いいたします。