令和4年(2022年)11月30日(水)の臨時教授会の冒頭を使って、本学名誉教授の中川義朗(なかがわ・よしろう)先生への瑞宝中綬章の叙勲伝達式を挙行しました。

法学部長の挨拶

 中川義朗名誉教授への叙勲伝達式にあたり、熊本大学法学部を代表いたしまして、一言、ご挨拶申し上げます。

 中川先生は、このたびの秋の叙勲において、瑞宝中綬章を受賞されました。誠におめでとうございます。

 ところで、わたしは中川先生のことをよく存じ上げているのですが、もっとも、本学で中川先生とご一緒させていただいたのは、わたしの赴任が平成19年(2007年)の10月で、その年度末の平成20年(2008年)3月には中川先生は本学を定年でご退職されておりますので、半年しかありません。ただ、先生のご専門が行政法、わたしが憲法ということで、学会・研究会等ではご一緒させていただくことが多く、そうした関係からよく存じ上げているのですが、熊本大学法学部もメンバーが入れ替わっておりますので(古くからおられる方もいらっしゃいますが)簡単に中川先生のご経歴・ご研究をご紹介させていただきます。

 中川先生は、九州大学で教育をお受けになった後、宮崎大学に赴任されております。宮崎大学にはおよそ30年おられたのでしょうか、その間に、ドイツのコンスタンツ大学に文部省(当時)の在外研究員として留学されております。その後、平成9年(1997年)4月に本学法学部に赴任され、平成16年(2004年)4月には法曹養成研究科の設置に伴い、同研究科に配置換えされております。本学では11年間勤務されたことになるのでしょうか、先ほどふれましたように平成20年(2008年)3月に定年退職され、その後、熊本学園大学に赴任されております。

 ご専門は、これもさきにふれましたように行政法で「ドイツ公権論」や「多極的行政法関係論」において顕著なご研究をされております。この分野における学会を代表する研究業績もお持ちで、当時の熊本大学の法学系を代表する教授であったと思います。

 本日は、久しぶりにお元気そうな様子を見ることができわたしとしては嬉しく思いますが、生意気にも学部長などしておって、と感じておられるのではないかと、すこし恥ずかしくも感じております。本来なら文部科学省において文部科学大臣より伝達されることのようですが、コロナ禍においては、所属の大学において伝達式を実施することにしているようです。中川先生にとっては残念なことかもしれませんが、熊本大学法学部においては、このような晴れがましい式を挙行することができるということで、大変、名誉なことと感じております。本日は、遠方よりお越しいただきありがとうございました。もう一度、瑞宝中綬章受賞のお喜びを申し上げて、わたしの挨拶とさせていただきます。

令和4年11月30日

熊本大学法学部長・大日方信春